HPパームトップコンピュータ用HTMLビューアHVのヘルプ

HVはHTML文書をブラウズ(閲覧)する ためのプログラムです。

いま読んでいるこのヘルプもHTML文書です。

このヘルプ文書は、HVのキーの操作、 メニューの機能、HVの環境設定方法、 インデックス作成がHVでどのように働いているか、 などを説明しています。また、いくつかの一般的な用語 の解説もしています。

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HVのキー操作

メニュー操作

上記の機能の大部分はメニューからも選択できます。これら以外にも、 メニューからだけ選択できる機能もいくつかあります。以下でこの新機 能を取り上げます。

File(ファイル)メニュー

Reload Documentは現在の文書を読み直し(再ダウンロード)します。 ローカルな文書以外でないと意味はありません。

Rebuild Indexは現在のインデックスを削除し、 再作成します。

Clear Historyはヒストリを削除します。ヒストリとは、現在の文書の 前に見ていた文書のリストです。このコマンドはメモリをいくらか開放するの に有効です。

Shell to DOSはDOSシェルを開き、HVを開いたままでDOSコマンドの 実行ができます。"exit"と入力してHVに戻ります。

Edit(編集)メニュー

(ここには新しい項目はありません)

View(表示)メニュー

Goto Pageで、ページ番号の入力ができ、現在の文書内の指定ページ に直接跳びます。

Options(設定)メニュー

Display GIF imagesインラインGIF画像の表 示の有無を切り替えます。

Do Tablesは<TABLE>タグとその関連のタグを処理するかどうかを 切り替えます。これらのタグは、データを表形式で表示するのに使われます。通常は、 この機能をONにしておく方が良いでしょう。けれども、現在WWW では、このタグを悪用して、ページレイアウトの整形のために使っている文書が 増えています。このような場合は、この表形式表示機能をOFFにしたほうが効果的な 場合も多いのです。HVは、最も普及しているブラウザーソ フトとまったく同じように表形式表示をおこなう訳ではないからです。このような文 書は、その類のブラウザー専用に設計されたものです。

Use ISO Latin 1はISO latin 1文字集合とPC文字集合(コードペー ジ850)のどちらを使うかの切り替えです。WWW上の標準はISO latin 1です。し かし、PCで製作されたページの中には、もう一方の文字集合を使っているもの もありえます。

Japanese Decoding...は、いろいろな文字コードからの復号化方法を 選択するウィンドウを表示します。WesternはISO Latin 1(初期値)を 選択します。Automaticは自動で復号化方法を決定しようとこころみ ます。EUC-JPは強制的にEUCからの復号化を採用し、 SJISは強制的にSJIS(シフトJIS)を採用します。詳しくは JAPANESE.TXTを参照してください。

Show Linksはファンクションキーバーの表示と現在選択中のリンクの 表示との切り替えです。

Disconnect WWW/LXは、WWW/LXが動作中で、ISP (プロバイダ)に接続している時だけ表示されます。この項目を選べば、HV を終了することなく接続を切断することができます。

設定ファイル

必要に応じて、ファイルHV.CFGを修 正して、HVの設定を変更できます。なお、このファイルはHV.EXE と同一のディレクトリにある必要があります。設定ファイルはセクションと 呼ばれる部分に分かれています。各セクションの最初には、'['と']'に囲ま れたセクション名からなる1行があります。';'で始まる行はコメントです。

[system]セクション

システムセクション内にはHVの一般的な設定項目があります。

[Fonts]セクション

このセクションではHVで使用するフォントの指定を行ないます。

[Docs]セクション

このセクションでは特別な扱いをする文書の指定をします。

[Viewers]セクション

このセクションはHTML以外のファイルに出会ったときの動作を 指定します。ファイルの拡張子に従った動きをします。例えば
   GIF=C:\BIN\SHOWGIF.EXE %s
の場合、拡張子GIFのファイルに出会うと、ファイル名 (%sはファイル名で置き換えられます)を引数として、 プログラムC:\BIN\SHOWGIF.EXEを起動します。拡張子の指定は大文字 で行なってください。拡張子の数に制限はありません。注意:外部の ビューアを起動中も、HVはメモリー上に有り、およそ130K必要とします。 充分なメモリーがないと外部ビューアーは起動できません。

インデックス作成

最初に文書が取り込まれた時にインデックスが作成されます。インデックス を使うことによってアクセス速度が目に見えて向上し、特に大きな文書に 有効です。インデックスは2つのファイルに分けて置かれ、計算が一回で 済むようになっています。2回目に文書にアクセスするときには、 既に作成済みのインデックスが使えます。インデックスファイルは HTML文書と同一の名を持ち、拡張子が.PAGと.LABとなります。

なんらかの原因でこのインデックスファイルが壊れた場合は、 FileメニューからRebuild Indexを選択して、 いつでも作り直せます。

インデックス作成はバックグラウンドで処理されます。 インデックス作成中であると分かるのはタイトルバーの Indexingの文字だけです。インデックス作成中でも大部分の 操作を行なうことができます。インデックス作成の完了を待つ必要は ありません。

用語集

ブラウザー
ブライザーとは、特殊な種類のデータの閲覧を可能にするプログラム です。ここでは、特殊な種類のデータとは ハイパーテキストです。ブラウザーは、ハイパーテキスト中のデータを 視覚化し、読者がそのなかを動き回れるようにします。HVはこのような ブラウザーのひとつです。
HTML
HTML(HyperText Markup Language、ハイパーテキスト・マークアップ言語) は、ハイパーテキストを実現するための 単純で強力な手段を提供します。 WWWの大部分はHTML文書から成りたっています。 基本的にはHTMLとは、通常の文に、 角括弧に囲まれた、特別な要素を指定するためのタグと呼ばれるもの を付加したものです。たとえば<em>はテキストの強調(emphasis)を示 します。
ハイパーテキスト
ハイパーテキストとは通常の文を拡張したものです。 ハイパーテキストは、テキストデータの他にリンクと 呼ばれる、他の文書への参照、あるいは同一文書の別の箇所への参照を含んで います。一般的に、ハイパーテキストを読むためには 特別なブラウザーが必要になります。
インライン画像
HTMLは、WWWへ画像を統合する2つの異なった方法をサポート しています。ひとつは、 別個のハイパーテキスト)を指すリンクと同様に、 画像を指し示すリンクとする方法。もうひとつは、画像をいまのページの中に 入れ込み、文の内部に配置する方法です。後者をインライン画像と 呼びます。
インターネット
インターネットとは世界規模の「仮想的」コンピュータネットワークです。 「仮想的」であるのは、ネットワークがある特定のハードウェアで構成されている のではなく(現実にはあらゆるハードウェアが用いられている)、一つの場所から 他の場所にデータをどう送ればよいかを規定した標準類がネットワークを構成して いるからです。この標準のなかでも最も重要なものはIP(Internet Protocol、 インターネットプロトコル)とTCP (Transport Control Protocol) です。 IPは、データのパケットがどういうかたちになっているのか、パケットが 出発点のマシンから到着点のマシンまでどうやって転送されるのかを 規定しています。TCPはパケットがすべて到着したかを確認し、 パケットを正しい順序にならべ直して一つのデータ流をつくります。 他のインターネットの標準は大部分、TCPとIPを基本にして作られています。
ISP, Internet Service Providers(プロバイダー)
WWW上の文書にアクセスするためには、パームトップ をインターネットに接続する必要があります。 ISP(インターネット・サービス・プロバイダー、あるいは単にプロバイダー) はこの接続サービスを提供します。ダイアルアップ用電話回線とモデムを使う場合 が大部分を占めます。
URL, Uniform Resource Locator
URLでWWW上の個々の文書を識別します。典型的な URLはhttp://host.name.com/my_dir/my_documentのような形を しています。':'より前の部分は、どのような方法でこの文書を入手でき るかを指定します(この例では:HTTPプロトコルを使ってです)。 "//"より後の部分はどのマシンにこの文書が置いてある か(この例では:host.name.com)を指定します。 残りの部分(この例では:/my_dir/mydocument)は文書のパスとファイル名 を指定します。
WWW, the World Wide Web(ワールドワイドウェブ)
WWWは、インターネット上に構築され、 世界規模に広がったハイパーテキストです。 見る文書はそれぞれ世界中のどこかにある別のマシンから来ています。 だれでも新しい文書を寄稿することができ、その文書は自動的にWWWの 一部となります。

制限事項

HVは次のタグ(および対応する終了タグ)以外はサポートしていません。 <A> <ADDRESS> <B> <BLOCKQUOTE> <BODY> <BR> <CENTER> <CITE> <CODE> <DD> <DL> <DT> <EM> <FORM> <H1> <H2> <H3> <H4> <HEAD> <HR> <HTML> <I> <IMG> <INPUT> <ISINDEX> <LI> <OL> <OPTION> <P> <PRE> <SELECT> <STRONG> <TABLE> <TD> <TEXTAREA> <TH> <TITLE> <TR> <TT> <U> <UL>

HVはタグの位置合わせ(alignment)属性をサポートしません。

HVは3レベルを越えてネストしたリストをサポートしません。

HVは1ページあたり複数のフォームをサポートしません。

HVはネストしたテーブルをサポートしません。

イメージマップ(クリッカブルイメージ)はサポートしません。

URLは最大512文字まで可能です。

TEXTAREAはテキスト1行のみのサポートになります。

HVはHTTPをサポートしますが、S-HTTP(セキュアHTTP)その他の HTTPの変種はサポートしません。

ローカルにはない文書の中では最大n個のインライン画像 が表示できます。ただし、ここでキャッシュに 置く文書の数から1を減じた数をnとします。


ESC を押すとヘルプを終了し、ひとつ前の 文書に戻ります。

Andreas Garzotto, 15-Sep-98
Toshiki Sasabe (Japanese translation) 16-Sep-98