[050107]

鉱石ラジオを、作ってみました.

何を今更!って感じの鉱石(?1ダイオード)ラジオですが、(真空管ラジオをやってみる前に)少し感触を掴みたかったので実験してみました。

部品材料は、物置を一生懸命捜してみたら、結構残っていました。クリスタル・イヤフォンもあったし、バリコンやMTソケットなども多少色はくすんでいますが、何とか使えそう。(こんな物でも、有るのと無いのとではやる気がかなり違って来ますからねぇ)
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部品の選定.
バーアンテナだけは、大阪・日本橋のデジットで(感度を考えて極力軸が長目の物を選んで)買って来ました。(\150税込?)
と言うのは、手持ちのは殆ど線を解いてあって、このままでは本来の役目を果たせそうに無かったから。(新たに線を巻けばいいのですが、適当なリッツ線が無い!それに300円ラジオを壊すのも、何だか勿体無い気がして来て)

ところで、買って来たバーアンテナ(2V59Mと表記あり)、通常の中波帯用だと思っていたのですが、LCメータで測ってみると、何と!およそ440μHもありました。
これでも理屈では、max約430pFの標準的なバリコンと組合わせそれを一杯抜いた状態(min約15pF)で、2,000KHz辺りに同調するはずなのですが、実際は随分低い周波数に合っているようです。(これは、ダイオード+イヤフォンを並列に繋いでいるため、最小容量があまり小さくならないせいでしょうか)
そこで、ホルダに近い側の線を順々に46tほど解いていって約260μHにしました。(物の本を見ると、中波用は大体これ位かこれ以下のようです)

同調は良い按配のようなので、このバーアンテナだけで信号が受かるか聴いてみましたが、残念!...無理でした!やはり、長いアンテナ線が必要みたい。幸い当苑では短波帯のアンテナを張ってありますので、それに繋いだらバッチリ。まず初めに、NHK第2が聴こえて来ました。

コイルの変更.
長いアンテナを繋ぐのなら、何もバーアンテナでなくてもいいわけで、別のコイルを試してみました。
(何故か当苑には外径30mmの怪しげなリングコアが幾つもあります。多分、電源ライン・フィルタにでもするつもりだったのでしょう)

これでコイルを巻いたらどれ位のインダクタンスになるのか興味もあったので、40t巻いてみました。へぇ、870μHにもなりますね。で、少しずつ解いてみたら左図のようになりました。(直線軸で描くと下凸カーブになりますが、半対数にしたら直線に乗る?でも、10t辺り(≒64μH)になると怪しい!)
適当な220μH(20t)で留めておく事にしました。

更に、コイルを替えてみました。(実は、このコイルの素性は殆ど分からないのですが)巻き数から考えると多分中波帯用でしょう。インダクタンスを測ってみると約140μHで、ちょっと少ないようです。それに、コアを押し込むほどインダクタンスが減りますね。
内側を覗いて見て理由が分かりました。コアがアルミだったんです。(左写真の左側のコア)

これを、ダスト・コア(フェライト・コア)と入換えると150〜330μHの範囲で調整出来て、コアを少し入れた状態にするとちょうどいい250μH辺りが得られるようになりました。

受信状況.
流石、大きなアンテナ(但し、50Ω系アンテナの芯線または外皮)に繋ぐと、(大きなリング・コアのコイルのは勿論ですが、)この小さなコイル(恐らくQも低いでしょうが)でも結構ちゃんと分離出来て大きく聴こえます。夜、当苑で分離して聴けるのは4局ですね。
(はぁ〜、今落語をやっています。ラジオで落語を聞くなんて何十年振りでしょうか)

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