[令和二年三月二十日(2020.3.20)]
120度と180度USBカメラとを、比較してみた [1]
以前、道路1本全体を見渡す看視用として、「180度カメラ(Buffalo BSW180ABK)」を買って試していた。
修理後、トラブルも無く安定に動作しているが、実は、風景の左右が、十分過ぎる範囲で見える。(見え過ぎ!)
両側面の不要な領域まで見えてしまうし、また空の明るさが、カメラの自動調整の輝度を抑えて、看視したい道路側を暗くしてしまう問題・欠点がある。
180度で広過ぎるなら、150度くらいはどうか?と考えたが、実験用としては無駄に高価過ぎる。
ジャンク品も見当たらず、安価では手に入りそうにないので、少し安目の120度で試してみることにした。
それで買ったのが、Buffalo BSW505MBKの中古品。(図1の下側 ¥1,700送料込み)
(何かトラブルでもあるかな?と思ったが、今の処、至って正常に動作している)
比較した結果だが、やはり「120度カメラ」では、やや横幅が足りないというのが、私の結論。
あと30度程広ければ、ちょうど良いだろうと思う。(150度品が安く出回るまで待っていよう)
尚、自家製プログラム「UCam12.exe」は、1920×1080ドットの巨大データを受ける想定はしていないので、横がカットされた映像しか出せない。(図2<クリック>)
まぁ、動画を1枚だけ見られればいいので、「AMCAP.EXE」で、必要十分だ。
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+++ 比較 +++
片側道路の端から端までを見るには、やはり120度では少し足りなかった。(図3)
細かいところは見えなくても、人が、歩いているのか?はたまた立ち止っているのか?位は見たいこともあるので、もう30度は広げたい。例えば、左側へ30度拡大だ!?
30度なら、現在の画面内風景の約1/4ほどが広がるわけだから、範囲としては十分になるだろう。
逆に、同じ風景を「180度カメラ」で見ると、確かに両側面は、かなり余分だ。(図4<クリック>)
それに、上下もかなりの領域が、不要だ!
むしろ、空が明るい時や屋根瓦が光っている時には、カメラの自動調節機能が働き過ぎて、(主に看視したい)道路面の方が暗くなるので、迷惑だ!
因みに、「180度カメラ(BSW180A)」の方は、感度調整は全自動(?)なので、夜間は映像が暗過ぎて使えないのだが、「120度(BSW505M)」の方は、自動感度調整の範囲も広そうなので、昼夜兼用で使えるかもしれない。
この風景画面を見ていると、動画画面の両側を(ソフト処理で)縦に広げてみたくなる。
何時か、機会があったらやってみたいテーマだ。
[令和二年四月一日(2020.4.1)]
120度USBカメラと、夜景を比較してみた [2]
窓の雨戸は、何時も早目々々に閉めるから、“外の明るさ”は看視カメラ群でしか分からないことが多い。
ある夕暮れ時、ふと「120度カメラ」の映像を見ると、まだ明るい。(図6<クリック>)
他の看視カメラの中には、映像動作を停止して、“静止画”が、ずっとそのままで表示されていたりすることがあるので、これもその類かな?と疑った。
そこで、試しに、「180度カメラ(BSW180A」に切り替えてみた。
やっぱり、世の中は夕暮れ時だ。時刻相応に、暗くなってる!(図5)
もう一度、「120度カメラ(BSW505M」に戻して、じっと画像(映像?)を見ていると、自動車が走り抜けた!
やはり、これは映像だった!
それにしても、(新品)「120度カメラ」は、明るい!
多分、センサの感度が、格段に上がっているのだろうし、感度調整の機能も相当高度になっているのだろうなと思う。
他方、「180度カメラ」(ジャンク)の方は旧型だし、性能も低いままだから、映像もこんなものかもしれないと、独り納得。
+++ さらに暗くなると +++
しばらく、「180度カメラ」のままにしておいた。
其処此処で、窓の明かりや、街灯が点き始め、道路などは殆ど見えなくなってしまった。(図7)
もう、「120度カメラ」の方も、暗くなったかな?と切り替えてみた。
へぇー!まだ、明るい映像が見られるぞ!
そのままおいて、完全に暗くなった状態で記録してみた。(図8<クリック>)
これ、手動で感度調節などはしていないから、自動調整の効果だろう。
明るい太陽光下でも、適度に調整されているようだから、感度調節のダイナミック・レンジは、相当広いらしい。(なかなか、よろし!)
現在、当苑の“看視カメラ系”では、昼間用4台、夜間用2台を切り替えて運用しているが、この「120度カメラ」だと、2台程で済みそうだ。
このカメラは“オフィス会議用など”と銘打ってはあるが、USB2.0で、15m〜20m程の「アクティブ延長ケーブル」を使えば、屋外看視|監視用としても使えるだろうと思う。
尤も、そのケーブルの引き回しや防滴対策の方が、大変だろうけど。(苦笑)
[令和二年四月二十二日(2020.4.22)]
170度USBカメラを、追買いして、比較 [3]
懸案だった“看視視野角が、150度前後のカメラを調べてみる”という件で、公称170度というUSBカメラを買ってみた。
モデル名は「ELP-USBFHD01M-BL170」らしいが、ここでは「ELP-BL170」と呼ぶことにする。(¥1,700送料込み)
売主が、「スタンド」を付けて下さっていたので、取り付けは至極簡単だったが、場所に余裕が無かったので、180度カメラの前に仮り置きした。(図9)
比較は「120度カメラ」BSW505MBKとだけになったが、こいつは“夜景”で自滅。
(昼間の映像での)視野角は、最良だった!
必要な全域をカバー出来ていて、“映像の精細度”も十分だし、両サイドの“映像歪”もそれ程ひどくは感じられない。
...よし!これだ!と勢い込んだが、夜景映像を見て愕然とした。
性能的には、半人前でしかなかった。
これなら、総合的には「BSW505MBK」の方がずっと上様だ!?
+++ 夜景はダメだ! +++
セットしたのが昼間で、屋外風景の映像の“左右の広がり”は、ほぼ望んでいた範囲だった。
ただ、150度位のつもりだったが、170度ということなので、“あーそうですか!”となった。
この付近では、“数値的な精度”は、あまり意味が無さそうで、アバウトに決めることになろう。
しかし、夜景がダメだった。
先回、Buffalo BSW505MBKの“明るい夜景”(図8<クリック>)を見ていたので、この「ELP-BL170」にも、値段相応の“性能の良さ”を期待していたのだが、様は無い!
外が暗くなると共に、映像も暗くなってしまった。(図11)
自動的に明るさ調整が出来ないようなので、手動でギリギリまで感度を上げてみた。
やはり、コントラストは不足するし、ノイズっぽくなるのは避けられない。(図12<クリック>)
因みに、現用系は、これと別に昼間用4台と、感度を上げた夜間用4台とを、手動で切り替えて運用している。
(自作プログラムも、もっとあれこれ改善する必要があるのだが、なかなか手が動かない)