[二〇一七年十月二十四日]
(工業用)内視カメラを、買ってみた
皮膚炎が耳の中にまで及んだ所為で、“耳の孔を診たい”と思ったのと、“USBカメラの延長”で“照明付き微細部直視USBカメラ”の実力を知りたかったこともあって、「工業用内視カメラ(USB Borescope Camera)」を買ってみた。(¥1,335送料込み)
左耳の外側は、以前から皮膚炎が酷かったのだが、内耳も“痒み”が酷くなって綿棒で強く掻いてしまい、その箇所の炎症を引き起こしたようだ。
果ては、ガサガサ、ボコボコと音までし始めた。
本来なら、“耳の中”などは、触らずに放っておくのが一番なのだが、(好奇心の方が沈黙してくれなくて、)少し無理をして掃除をした後、このカメラで覗いてみた。(図2<クリック>)
この辺りはまだ綺麗なので、もっと奥まで覗きたいのだが、これ以上近寄ると、ピンボケが酷くなる。
こうした“フレキシブル・カメラ”のスマホ用は幾種か見掛けたが、「miniUSB接続」だけでは困るので、「通常型USB接続」も可能な、この機種を選んだ。(図1)
このカメラは、最近接の明視距離が約3cmとやや長い/遠いので、私が診たいと思う距離や範囲がピンボケになり、ちゃんと見えないのが難点!(工業用としてなら問題は少なそうだが)
もう少し、耳孔覗き用には、最近接距離がもっと短かくて、広視野の方が良い。
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悪しき前品
昔、「イヤスコープGII」なるものを、一万円弱で買ったが、あれは視野が狭過ぎて、全然使い物にならず。(図3右側)
(無意味な高額品を買ってしまったのが口惜しくて)、今でも残してあるのだが、もうゴミ/カビが溜まっているらしく、その狭い視野の半分ほどが暗くて対象物が見えなくなっている。
(ネットで調べてみると、「イヤスコープ」なるものは、まだ販売されているようだが、どれほど改善されているのやら?)
これの問題点は、視野が極端に狭い上に、“保持”と“操作”に必ず両手が必要で、(別作業の)“焦点合わせ”もあまり楽ではない。
こうした映像/画像は、出来るだけ大きな画面上に映し出したい!と思っていた。
今回、それ(耳孔覗き)を手頃な値段の「USBカメラ」で実現出来そうなので、トライしてみたわけだ。(図4<クリック>)
視野や照明
このカメラは、工業用に設定されているので、その点から考えれば、“視野”や“最近接距離”は妥当な設定だろうと思う。
対象物から3cm以上離れていれば、鮮明な映像/画像が得られる。(図5)
その際の“照明”も調整可能で、最大輝度もこの程度あれば十分だと思う。(図6<クリック>)
ただ、これは工業用だし、私が欲しい特性からは、やや離れている。
欲しいのは、“最近接距離が3mm”ほどで、もう少し“ワイドな視野”だ。
それに、“耳掻き機能”などは不要だ!
どうしても付けたいというなら、「マイクロ・ピンセット」で、そっと詰まんで引っ張り出せるような機構かな。(笑)
でないと、擦り取る方法では、耳の粘膜を傷めてしまうからだ。(ピンセットなんて、難し過ぎる機構だろうけど)
外径や保持方法など
このカメラの外径は約7.5mmφだが、周りに取り付けた照明用LEDの数や大きさを考えたら、まぁこの程度かなと思う。(図7)
先端部にはネジが切ってあり、「90度ミラー」や「磁石ホルダ」などが留められるようになっている。
その「90度ミラー」を使ってみたが、なんだか使い勝手が良くない。
“向き”が適当だし、それに照明光が端から入り込んで来て視野を阻害するから。
尤も、“ミラー/反射鏡の像”は、元来扱い難いものだから、やむを得ないのかもしれないが。
実際に、私の耳の中を覗いた時に使った冶具は、改造(?)した「(工業用)自在スタンド」で、指代わりに「紙クリップ」を取り付けたもの。(図8<クリック>)
耳の中の撮影には、やはり耳鼻科で使っているような、「(先端穴開き型)鉛筆キャップ」のようなものが必要だと思う。
今度、百均店で、改造出来るような「鉛筆キャップ」があれば、買って来ようと思っている。