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[150418]

不調 MK-1Mを、修理中

玄関の子機からの呼び出しで、一階と二階親機のチャイムを同時に鳴らしたいと、安上がりで実現する方法を色々研究(?)しているのだが、“ジャンク品の寄せ集め”と“低レベルの技術”だけでは、なかなか上手く行かないものだ。(--;?

今回、不調だったMK-1M親機で、不良化していた(らしい)「電解コン」(図2<クリック>)を良品と入れ替えたら、正常な起動が出来るようになった♪(図1)
やはり、こんな装置でも、経年変化で「電解コン不良」になるようだ。

で、子機の呼び出しで、両方とも「チャイム同報」と「起動&映像伝送」は可能にはなったのだが、修理したつもりの(不調)親機の方で、肝心の「音声応答」が出来ないのだ。
(所謂、ウンともスンとも言えない|言わないのだ。トホホ!)

もっと調べてみたい...しかし、手を入れるごとに、段々メカの傷みが酷くなるようなので、これ以上、この“不調親機”を弄繰り回しているとと、やがて、“壊れ”が大きくなって使い物にならなくなるかもなぁ...(苦笑)
もう少し「音声応答」の不調を調べるつもりだが、取り敢えず、それまでの経緯を書き残しておく。
余談だが、こうしたビデオ・インターフォンは、白黒画面で十分だし、白黒液晶よりも、B管の方が格段に鮮明なので、専ら、これに凝っているってわけ。
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不調部探索と失敗
不調親機(MK-1M)の状況は、
 −電源が入っていても、不活性状態が長く続くと、起動しない。
 −何度も、受話器を持ち上げたりしていると、電圧切り替えリレーが鳴る。(図3)
  (鳴り方は、カチカチ!とかブルブル!)
 −受話器持ち上げるなどを何度も繰り返していると、起動するようになる。
 −一旦、起動し始めると、起動し易くなり、子機の呼び出しにも反応する。

これの原因を、テスタやオシロスコープで調べたり、線で仮接続などをしていたら、バシッ!
あらまぁ!...間違った箇所同士を繋いでしまったらしい!
ヒューズが2個飛んでいることが分かった。(図4<クリック>
取り敢えず、それは細線で接続しておいたが、相変わらず上記のような不調は直らなかった。

電解コン付加と入れ替え
(内部電源ではなく、)外部電源(約18Vから22V)を使って実験してみたら、どうも正常化するまでの期間が、電圧が高い方が早そうな感じだった。
そこで、試しに、“電解コンの容量抜け”が「不調の原因」では無いかと考え、足の長い「電解コン」を使って、並列になるように当ててみた。

沢山ある電解コン(図6<クリック>)に、当てて確認しながら、最後に大元の電源に近い所の電解コン(33μF,25V)に当てた時、すっと正常に起動した!そして、再現性もある!
...ビンゴ!

早速、そこを正常な電解コン(100μF,50V)で置き換えた。(図5)
それ以降、起動や動作は安定していて、これなら、実用になりそうな感触があった。

(しかし、電源電圧が20V近いのに、25V耐圧の電解コンを使うなんて!十分なマージンが無いのでは?...これを福井地裁の樋口裁判長が審査したら、きっと、“こんな「ゼロ・リスク」でないものを作るな!売るな!”って、“永久差し止め処分”も辞さないだろうな。苦笑)
私は、この程度の設計なら普通だと思うが。

音声応答は?
上記のような処置で、「(不調だった)増設親機」も正常になり、接続も、子機−親機−親機全部並列で、「トリガ回路」も無しで、“一二階同報”が可能になった。

ところが、いけない!
「不調親機」には、未だ異常が残っていた!...それが、「音声不通」だ。

その不調も、もしかして“電解コン群の不良化”の所為か?と、手元の電解コンや新しいのを総動員して、置き換えてみた。(図7、図8<クリック>

だが、それでは改善出来ず。どうやら、「音声不通」は別の原因らしい。
もしかしたら、先にヒューズを飛ばした時に、同時に壊れた|壊した素子があったのかも。
...だが、今の処、それは見付け出せてはいない。

こうした不良箇所の探索は、素人には大変難しい!
回路図でもあれば、狙いを付けて調べられるのだが、“回路図起し”もその気力が無い。
それに、単体のトランジスタや抵抗、コンデンサ群の組み合わせなので、回路解析も容易では無いだろうと思う。
また、闇雲にパーツの置き換えなどをやると、基板を壊してしまうのがオチだし、さりとて、眺めているだけでは、何も分からない。
だから、今はまだ色々な材料・器具を触ってみて学習し、もっと経験も積まなければいけないと思っている。
結果だけを得たいなら、考えているシステムなどは数万円も出せば買えるから、いとも簡単に仕上がるだろうが、それでは面白くも何とも無い!
・・・ 苦労は買ってでもしろ!とはこのことで、それを身を持って体験中だ!(苦笑)


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