独り言集 令和四年一月版
[表紙頁]へ  副目次へ 我楽多苑 別亭]へ


「PC110」シリアル・ポート 調べ     [2022/01/03]

+++ 「PC110」シリアル・ポート端子の出力 +++

以前、JVFAX」用インタフェースを作った時、"シリアル・ポート"の出力端(RTS:7とDTR:4)からの出力をオペアンプ用の±電源に利用していたので、これを参考にして、「PC110」の"アナログI/F"用の電源に出来ないかと思い、調べてみた。(図2[クリック]

結論を先に書けば、正側だけから、およそ10mA以上取り出すと、DC+3.3V以下になってしまう。(ダメダ、コリャ!)
(...と思ったが、"アナログ入力"だけに使うなら、何とかなる!かもしれない?)
尚、無負荷時の矩形波出力は、約±10V(p-p)で、整流した後の"DC電圧"も、ほぼその位。(図1

電流制限が10mA以下だと、出力を含む「アナログ・インターフェースI/F」を構成するには、かなり厳しい!...無理か?
"最終段出力"を±12V以上振るための"DC-DCコンバータ"が、それ以上喰ってしまうので、電圧が極端に下がってしまい、使い物にならない。
やはり、このI/Fには、別電源を用意した方が良さそうだ。


+++ シリアル・ポートのアクセス +++

(長い間探し回っていた)PC用IO-PORTのリストが、やっと見付かった!(編纂者に感謝!)
"シリアル・ポート"は、3F8h〜3FFhの範囲内にあることは分かっていたが、詳細が不明だった。

これで、「RTS+DTR」出力を直接アクセスするアセンブラ・プログラム(図3)で、端子出力をOn/Off(プラス/マイナス)に振らせてみた。

状況は、図1の如くで、表示ルーチンを挟んでいる為に、周波数は約180Hzと、かなり低い。
全体の状況が知りたかったので、レジスタ群(3F8h-3FFh)の内容を表示させてみたが、ちゃんとレジスタ3FChだけが変化している(00⇔03)。(図4[クリック]

「表示ルーチン"dcreg"」を省けば、もっと周波数は高く出来るが、今の処、リップルはそれ程大きくは無い。
"平滑コンデンサ"に47μFを使っているが、これ位の周波数だと、不足は無さそうだ。


+++ シリアル出力端子の能力 +++

シリアル・ポート端子RTSDTRの出力を、それぞれダイオード(1S1588クラス)正負2個ずつで整流して、その正側の能力を調べた。
状況は、あまり良くない。出力インピーダンスは、およそ500Ω。(図5
図5の上の線(緑色)は、駆動線上の矩形波の「ピーク値」、下の線(赤色)は、整流後の「直流値」で、オシロで見た時の"読み取り誤差"は、5%位ではないかと考えている。
...が、今の場合、10%でも大した違いはない。

±12Vを発生させる為に載せてある「DC-DCコンバータ」(図6[クリック])が、"無負荷"でも12mA以上喰うようだし、もし負荷を掛けたら、更に電流が必要になるだろうから、電圧+3Vを維持することすら難しい。
やはり、「シリアル・ポート」の"端子出力"を、"インターフェース"の電源に流用するには、制限があるようだ。

...しかし、「PC110」のポトリの「シリアル・ポート端子」の"駆動能力"が、こんなに低いとは思わなかった!
±5Vで、20〜30mA位は流せるかな?と期待していたのだが、甘かったようだ。
(本体は、"ウルトラマン"でも、お付きのポトリの方は、只の"ポトリマン"?)

−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−

[表紙頁]へ  副目次へ 我楽多苑 別亭]へ


スペクトラム・アナライザ 入手     [2022/01/01]

+++ 初の高級機:アナライザ +++

殆どジャンク品ばかりを手に入れて来た私だが、"高級測定器"と言えば、オシロ位なもので、真面(まとも)なものは、多くなかった。
最近になって、「nanoVNA(のデッド・コピー品らしい)なるもの(図2[クリック])を買って、"スペクトラム・アナライザ"として使ってみていたが、少し目が粗いので、もう少し本格的なモノを、望んでいた。

やっと念願叶って、昨年末に、中古(ジャンク?)だけど(高価な?)スペクトラム・アナライザADVANTESTTR4132」を大枚(六千円強)で手に入れた。(図1

この装置は、旧いアナログ型で、機能も至ってシンプルだが、基本機能は揃っている。
"機能・性能的な欠陥"は、特には無さそうだが、"輝線強度"はかなり落ちて来ているようで、ツマミを一杯まで廻しても、(観測には困らないが、)"輝線"はあまり輝かない。

これで、自作の「発振器」の"発振強度の分布"などを見ると、問題点/欠陥などが丸分かり!
強度のムラや、妙な処に"副共振点"らしい箇所が見えたりして、「発振器」の"改善意欲"を湧き出させてくれる。
また、「短波用アンテナ」を繋いで見ると、1MHz近辺では"民放"の電波が並んでいたり、91MHz付近では"4本指"みたいな電波の柱(正体は知らず)が突っ立っていたりするのが見える。
これで、私の視野も、もう少しは広がるだろう。(笑)


+++ 撮影用フード改造・作成 +++

今回を良い機会だと思い、"撮影用遮光フード"を作ってみた。(図3
枠の大きさは、縦およそ10.5cm(上桟に、引っ掛け用横溝あり)、横およそ11.5〜12cmで、オシロ「SS-5711D」なども、これとほぼ同じ大きさのようだ。

自作も考えたが、"仕上がりの拙さ"が目に見えているので、"大型写真機用蛇腹"(のジャンク品)を買って、それを改造することにした。
これだと、"伸展"や"収納"は容易そうだが、周りの"金具"やカメラ側の"遮光"をどうするかの思案が必要だった。

(歯車の付いた)左側の金具を外して加工し、これを上に持って行って2oφのビス2本で固定。
これで、表示部の上桟に引っ掛けるようにした。
"伸縮用の歯車"は、使えなくなるので、伸縮は手動だ。(図4[クリック]

"カメラ保持"の機構は、しっかりした良いモノが期待出来そうに無いので、"手持ちで撮影"するとして、そのままでは背景光が漏れ込み過ぎるので、黒画用紙に丸孔を開けて、適当なサイズの四角板にして、テープで留めた。
此の蛇腹の構造から言えば、上下逆にすれば、「遮光板」は上から差し込むだけでいいのだが、「ツマミ」などが邪魔になったので、今は逆様にしてある。


+++ コンパス・カッターのこと +++

以前、"Li-ionバッテリ"用の自作充電器に、「コンパス・カッター」を使ったこと(図5)があって、これは面白そうだ!と、百均店で見掛けた時に買っておいたものを、今回"丸孔開け"に利用した。(図6[クリック]

普段は、ペン立てには入らないから、収納には困るのだが、必要な時に直ぐ見付けられるように、近くに置いておかねば、見つけ出すのに苦労する道具の一つだ。
それに、百均店でも、置いていない所があって、これも"流行り廃れ"品の一つかもしれないなぁと思ったり。
でも、今見たら、"Amazon"でも扱っているらしいから、まだ暫くは"存続物"なのだろう。


to [Top page]  to [medium index]
[表紙頁]へ  副目次へ