[表紙頁]へ  関連記事の目次へ
[140227]

マルチ・テスタ(ジャンク)を、買った

先日、五百円で買った得体の知れた福袋(!?)(左写真<クリック>)の中のマルチ・テスタAMT-360(ジャンク品)を使えるように修理してみた。
不具合点は、「目盛盤の膨らみ」、「電池の接触不良」など。

これらは簡単に修復出来たし、「蓋付き」や「探針(プローブ)収納」は具合が良さそうだ。
でも、当苑の狭い机上で使うのには少し大きいし、一つ物足りないのは、“導通ブザー”が無いこと。
始め、抵抗計の最小レンジで「完全ゼロ」にならないというトラブルがあったが、何のことは無くて、新しいと思っていた電池の一つが、実はヘタっていただけだった。
これは、暫く使ってみて、今常用中のものとどちらが便利か比べてみようと思うが、さて、どちらに軍配が上がるか?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
電池端子の接触
まず、試したのは、抵抗測定Ω計で針が振れるかどうか?
だが、針がピクッとも振れず。orz

で、裏側のビス1本を外して、分解。 ... あ、電池が入っていなかった!(当然!)
しかし、単3型2本を入れてみたが、どうも接触が悪い感じ。
そこで、筐体側の「舌片」を、思い切り(ほどほどに!)持ち上げてみた。(左写真)
ついでに、全部の舌片をそのようにしてから、電池を装着した。
今度は、ちゃんと接続出来ているようだった。

それにしても、内部の造りは至って粗末!
まぁ、測る値の多くは、目安としてしか使わないので、テスタの中身がこんなものでも構わないのだが、如何にもチャチだ。
針の読み取り精度を上げるために、目盛盤に「指針反射板」が設けてあり、表面的には高級感をかもし出しているけれど、何かチグハグ感がある。従来の日本製品に内蔵されていた“過剰品質”とは逆の、“過少品質”なのではないか?(苦笑)

指示板の歪みを直す
抵抗測定レンジで針の振れを見たら...オヤマァ!針が途中で、文字盤に引っ掛かって動かないぞ!
良く見ると、文字盤が中央辺りで浮き上がっていた。

これを直すには、前の透明アクリル・カバーを外さねばならないが、調べたら、中に3箇所フックがあり、これを外せばカバーが外せそうだ!(左写真)
一度、そのカバーを外してから嵌め直したら、文字盤の方は、すんなり元の鞘に納まったようで、針が止まることも無くなった。

その後、抵抗レンジx1で「ゼロ・アジャスト」をしてみたら、「完全ゼロ」にならず!?
これは、内蔵電池の電圧低下が原因なので、電池を入れ換えた。(調べたら、1本だけ電圧低下が著しかったのだが、妙だなぁ?もしかしたら、一度使ったのを忘れて、また箱に放り込んだのかも。苦笑)

実用性
今、良く使っているのは、ELEHOBBY TS-2という小型のもので、「MD保存ケース」を流用してその中に収納しているが、こうした保存ケースへの出し入れや、保存ケースの置き場所に、常に悩んでいる。(時には、パソコンのキーボードの上)
その点で、今回のAMT-360は、面倒が少なくて良さそうだ!(左写真の左側)

でも、「スイッチOFF」の位置がヘン!...今の乱れた世の中では、何処でも構わないのかもしれないが、人間工学的には間違いを生じる基になるから、出来るだけこんな変な設定はしない方がいいと思う。(左写真<クリック>)

(まぁ、慣れれば使えないことは無いけれど、設計の基本思想を外して、奇を衒うのはあまり良くない!)

[表紙頁]へ  関連記事の目次へ