[2018年01月25日]
組み合わせDC電源を、調製
先日、DC電源(MASTEC製 HY1503C 15V,3A)を、玩具機関銃を駆動するのに使いながら、これ...もう少し高さの低いコンパクトなものに替えられないかなぁ...と思い始めたのが切っ掛け。
ジャンクの「電源ケース(PVS-11-32中身無し)」と「スイッチング電源基板(DENSEI-LAMBDA製 VS50B-24)」(過去の修理例_1、修理例_2)を活用して、DC電源を組み立てた。(図1)
どちらも、随分前から別途使い回しをしたり、整理・加工はしていたのだが、組み合わせにはもう一つ気乗りがしなかったので、放り出してあったもの。
一応、仕上がったけど、満足度は69%。
中味はスカスカなのに(図2<クリック>)やたら嵩高いし、重厚感のある割には軽過ぎて、机上でプラグを挿そうとすると簡単に滑り出す。(苦笑)
コンパクトさも、思っていたほどではなくて、もう一つだもんな。
ただ、この「スイッチング電源基板」を、使うに当たって、電圧をスムーズに変化させる為には、C型カーブのVR(可変抵抗器)を使い、更に2連式を並列接続した方が良い(後述)ことが分かったのは収穫だった。
しかし、電圧が低い領域での“電圧リップル増大”や“完全0Vに出来ない”など、まだ課題は残っている。
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+++電圧可変制御と高電圧での急激変化+++
この「電源ケース」には、中に重たいトランスが乗っていて、制御回路も入っていたのだが、その制御回路が壊れていて、そのままでは使えなかった。
だが、電圧計や電流計、その他の前パネルには幾つかのパーツが付いていて、そのまま利用出来るものだった。
其処へ「スイッチング電源基板」を入れようとしたのだが、長さ長過ぎ!(上図2<クリック>)
止む無く、斜めに置いて留めたが、あまり格好は良くないし、無駄空間も多いが、まぁ外から見えなければいいか?!(苦笑)
この「電源基板」には、電圧微調整用のVR(可変抵抗器)が付いていて、この辺りに外付けの“手動VR”を付ければ、電圧を可変に出来る。
基板上の「半固定VR」に繋がるパターンを切って、それを回路から切り離し、その代わりに、「制御用外付けVR」を付けて、操作してみた。(図3)
抵抗値は、最大20KΩ位で出力電圧が最小(約4V 図4<クリック>)になり、また、最小0Ωで出力が最大(約25V)になる。
ところが、出力電圧は、VRの目盛の小さい間は、殆ど変化せず、10近くになってから、急激に増大する。
こんな特性は、使う上で、甚だ不便で迷惑なのだ!
+++C型VRの効果は?+++
電圧可変用VRは、今までは、手持ちにB型VRしかなかったので、止む無く、それらを使って来たが、今回、C型VRをネットで買ってみた。(C型50KΩ1連-10個¥550送料込み、C型2連-10個¥664送料込み)
これらを使って、“VR目盛”と“出力電圧値”の変化を見た。(図5)
C型50KΩ1連のもので、スムーズに/直線的に電圧が変化するようになるはずだったのだが、現実には、期待したようにはならなかった。
B型10KΩ1連のものと、あまり変わらなかった。
そこで、C型50KΩ2連を、特性を強調するように、2連を並列にしてやってみた。(図6<クリック>)
結果、図中赤点のように、直線的な領域が広くなった。
C型1連の場合、効果が無かったので、もしかしたらA型を使うべきなのかな?と迷ったが、C型2連で効果がはっきりしたので、やはりC型を使うのが正解だろうと思う。
(正攻法では、VRの特性選びだけでなく、別回路を足して、“直線的変化”になるようにするのだろうな)
+++最大電流は?+++
これに使った「スイッチング電源基板」は、最大電圧24V、最大電流2.5Aと明記されている。
実際は、どの程度まで電流が流せるか?を、抵抗6.3Ωを繋いで調べてみた。
短時間なら、3Aほどは流せそうだ!
尤も、長時間給電になると、放熱部の温度上昇を防ぐ対策をしておかないといけないかもしれないが、当面、そんな用途は無さそう。
この電源を整備する切っ掛けになった「玩具機関銃」にしても、2A以上喰うのは一瞬だし、それも長時間連続で撃ち続けることもないから、まず大丈夫!
...でも、時々、“大喰らい機器”をテストする場合などに、定常的に5A位電流を流せるDC電源が欲しいこともあるので、こうした電源の更改・更新は続けたいと思っている。