[二〇一六年五月十日]
ACアダプタ5V,1Aジャンクを、修理した
以前、低電圧型ACアダプタを、まとめて処分してしまったので、いざ使おうとしたら無い!
特に、細径のモノはあるのに、2・1mm径や2・5mm径などが欠乏してしまっている。
それで、先日、5V、1Aジャンク品を見掛けたので、出来たら修理して使うつもりで買って来た。(図1 2個¥200税込み)
故障原因は、1個は「いも半田」、1個は整流ダイオードの「内部ショート」だった。
修理後、HUBの電源として使用中。(図2<クリック>)
今回は、外皮も上手く分離出来たので、再封止も比較的綺麗に出来た♪ ・・・ 後は、どれくらい長期間安定に使えるかだな。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
分解方法
今回、今までやって来たACアダプタの分解方法(金槌で叩いて接着部を分離)を止めて、薄刃カッターで隙間を削り、緩んだ所を抉じ開ける方式にしてみた。(図4<クリック>)
当初は、あまり自信がなかったのだが、薄刃カッターである程度切り込んだ処で、厚刃ナイフを差し込んでみたら、少し隙間が出来たので、これはイケる!と思った。
厚刃ナイフで、周りを抉じ開けるようにして行ったら、パカッと開いた!(図3)
コツは、厚刃ナイフが入るようになるまで、薄刃カッターで丁寧に切り込むことらしい。
(でも、それが滑って周りに余分な筋(傷)が入って、見苦しくなるのは避けられないが)
其の一の修理
始めの不良品は、時たま電源出力が出るモノで、大体は出力0V。(苦笑)
これを開けて見たら、GND側の「イモ半田」が原因のようだった。(図5)
半田付けをし直したら、治ったようだ。
出力電圧5Vを確認した後、カバー再封止の際、端の方に瞬間接着剤を少しだけ付けて固定しておいた。(図6<クリック>)
これで、簡単に外れることは無かろうと思う。
其の二の修理
次のは、ちょっと危険だったモノで、AC側ヒューズが飛んでいた。
で、そのヒューズ代わりに、ビニール線の細芯線を使ったら、バスッ!と凄い音がして、煙が出た!
調べてみたら、どうやらブリッジ構成(4個)のダイオードの内の1個が、ダイオード特性が無くなっていて、内部ショート状態だった。(図8<クリック>)
ところが、それを新しいのに替えたら、それもやられてしまった!?
また、細芯線の「代用ヒューズ」が、バスッ!と。(笑)
結局、最初から、「プラス出力」の2個とも替えてしまえばよかったのだが、2回の爆発でダイオード不良品が3個になった。(図7)
問題の2個を取り替えたら、後付した「代用ヒューズ」の爆発音もせず、静かなもんだ♪
ヒューズのこと
最初に、ヒューズ(2A、250V)が断線していたことが分かって、取り敢えず、確認の為に「代用ヒューズ(細芯銅線)」を半田付けしてみた。(図10<クリック>)
そして、AC電源に差し込んだ途端、それが爆発的に飛んでしまった。
銅が爆発した際の銅蒸気で、基板がかなり汚れたのだが、それでショートの原因がある程度分かった。(図9)
ショート箇所が、これだけ大電流を流せるってことだから、きっと、金属同士が絡まって接触している状態だろうということだ。
そうでなければ、何処か弱い所が発熱して、煙でも上がってくるはず!だが、今の場合それは無い。
それで、整流ダイオードだろうと予想して、テスタでダイオード特性を確かめた上で、1個だけ交換したのだが、2個とも不良化していたのは見抜けなかった。
兎に角、「代替ヒューズ(細芯線)」は幾らでも補充出来たから、バスッ!バスッ!は、苦にならなかった。(笑) もし、ヒューズが正規品だったら、アレー勿体ナイ!と思ったことだろうが。