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[2018年4月16日]
AMラジオキットを、買ってみた

(幼稚園児の)孫息子の“誕生祝”にするつもりで「AMラジオキット」なるものを買ってみた。(¥2,160税込み)
持参して、説明を始めたら、“ラジオなんか、聞きたくない!”とのたまう。
...そりゃ、そうだわなぁ!常に、DVDのアニメしか見ないから、“音だけのメディア”なんて面白くも何ともないとは思うが。(苦笑)
兎に角、組み立ての楽しさを味わえ!とやらせてみたが、パーツを穴に差し込むだけで終わり。後は、持ち帰って(私が)組み立てることにした。

接続点」に、バネを使うアイデアは、大変面白い!
でも、現実は、作業性が大変悪くて、むずい!イライラしながら、細身のラジオペンチで、線をねじ込んだ。
あちこち、間違えていたので、かなり“パーツの差し替え”や“配線変え”が必要だった。

一応、受信出来るようにはなったが、受信音が割れていて耳障りだし、聞いて楽しくない。
やはり、単に聴こえればいいというのでは、子供にも魅力は無かろう...と思うが。

まぁ、こういった工作は、傍に付いていて、組み立てる面白さ・愉しさを、一緒に味わうのが一番良いのだろうと思う。
その意味で、このキットは、“2割成功、8割失敗”だった。

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+++ 説明書−英文 +++
それぞれのパーツの知識が無いと、英文資料を見てもチンプンカンプンではないかと思うが、一応は、日本語補足資料も含めて、過不足無く書いてあるようだ。(図3、図4<クリック>
(抵抗のカラーコードなども、red red red goldなどと、記載がある)

しかし、“線束”(WIRES)の扱いが、良く分からず。(図3右下)
10本あると書かれてあるが、必要なのは4本だけ。しかも、最後に4本しか残らなかった(数合わず!?)が、これらの扱い方についても、頭を悩ませた。
それ程無くし易いパーツでもなさそうだし、オマケや予備であっても、あまり役に立たない。(“それは、あなたの使い方次第!”って、何かの挑戦か?笑)

こんなオマケよりも、「トランジスタ」について、もう少し詳しい説明をつける方が良いのでは?
名称が色々(「C3198」、「3904」、「9013」、「9014」など)なのだが、どれをどちらに使えるとか、それは何故か?とか。
また、国産品なら、どんなものが代用出来て、それらをどう使えばいいか、など。
実は、私自身が、以下のような失敗をして、“資料の説明不足”を痛感したからだ。
(多分、小信号増幅用なら何でも代用可では?ただし、足ピンの配列が違うので、少し困るかも)


+++ 失敗と代用 +++
トランジスタ」の2N39049014の前段と後段とを間違えてた!
当初は気にしなかったのだが、やはり、基板上の記名と同じにした方が良かろう、とそれらを入れ替えようとして、無理に引っ張ったら、足がもげちゃった!(図5)

最初は焦ったが、良く考えたら、どうせこの回路に使うトランジスタは、小信号増幅用だろうから、手持ちの小信号用NPN型トランジスタで代用出来るはずだと思い至った。
ただ、(日本)国産品は、いずれも、足の並びが[エミッタ(E)][コレクタ(C)]・[ベース(B)]なので、図の孔にはそのまま差せない。
なので、代用品として「2SC536」を使い、その足ピンを無理に、[エミッタ(E)]・[ベース(B)][コレクタ(C)]の配列になるように捩じ曲げて、差込んで接続した。
これで、まぁまぁ上手く行ったようだ。

説明書には、“使わない時は「電池スナップ」を外せ”と書いてあるが、それも面倒!
電池からの「赤色リード線」を、バネに噛み込ませないでおいて、必要な時にだけ差し込む方法にすれば、電源スイッチ代わりに出来る。(図6<クリック>

+++ 音歪が大 +++
やっと、ラジオ放送の受信が出来るようになった!
当地では、このバーアンテナだけで、数局が受信出来るようだ。

でも、強い局は“飽和”してしまい、音が壊れてしまう。
(オッシロ・スコープで出力を見ると、AC電圧が乗ってしまって綺麗には見えないが、)バイアス点が不適でA級増幅になっていないようだ。(図7)

(代用トランジスタの特性・増幅率が合っていなかったのかな?)
そうだとしても、本来なら、「トランジスタ」のエミッタ側に「抵抗x1」と「電解コンデンサx1」を入れるべきだろう。
コスト低減のためか、それらは削ってあるようだ。(図8<クリック>

鳴るだけの、こんな音の壊れたラジオなら、オモシロクナイ!
(今時の、耳の肥えた?)子供達も、こんなのはあまり喜ばないと思う。

オプションでもいいから、改善手段を、組み込んでおけば、未だ救われようが。。。
捨てるのは勿体無いから飾っておくだけのもの、になりそうだ。(苦笑)
残念ながら。高い買い物だった。


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