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[2017年6月20日]
IXY L4ジャンクのCCDを、入れ替えた

先日買ったIXY L3のジャンク品が、またもや不良化(E18エラー)してしまったので、遂に重い腰を上げて、“CCD不良”らしい、IXY L4の修理・改修を試みることにした。

幾台も使ってCCD部を固定したビスを外す練習をしてから、入れ替えに挑んだのだが、本場では、最後のビスを外し損なって、ビス頭の溝が潰れてしまった。
それでも、細ニッパーを使って、何とか外せた!

後は、四苦八苦しながらも、CCD部を入れ替えることが出来た。バンザイ!(図1)

しかし、試写してみると、どうもピントが甘いので、CCD部のビスを増し締めしたら、満足な撮れ具合になった!(図2<クリック>
これでやっと、ジャンクなIXY L4が、正常動作品として復活した!

当初、疑ってはいたが、本当に“CCD部不良”かどうか、確信が持てなかったのだが、入れ替えてみて正常化したので、見込みは正しかったわけだ。
(尚、IXY L3用のCCD部は、IXY L4には使えないことが分かった。見掛けは似ているが、コネクタが合わない)

追記:このIXY L3/L4レンズ・エラーは、「撮影モード」状態で、レンズを押さえ付けたままで電源を投入すると、起き易い。
だから、これを回避するには、常々は、「再生モード」(レンズは出ない)にしておいて、電源投入後に「撮影モード」にするよう心掛けると良さそうだ。しかし、起き始めたものは、最早改善できないが。


これが仕上がった途端に、なぜか、現用機IXY L3が死んでしまった。

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不具合の状況
元のIXY L4は、買った当初は、稀に横線ノイズが出る程度だった。(図1)

だが、幾度も試写をしている内に、段々症状が酷くなって来て、街中に持ち出してスマホ画面を撮ろうとした時、物凄い横線ノイズに襲われてしまった。(図2<クリック>
沢山撮影して良い写真だけを取り出そうとしたのだが、望み通りには行かず、一杯撮ったけど全部無駄だった!

カメラ本体を叩いたりして、何処かの接触不良が原因で、横引ノイズが出ているのではないか?と疑っていたのだが、どうもそれは無さそうだった。
また、“基板不良”ということもあるので、一概に、“CCD不良”とは断定出来ない。
しかし、楽にやれそうなのは、“CCD交換”位なもので、“基板交換”はかなり難易度が高くて二の足を踏んでしまう。


CCDの取替え
不安もあったのだが、ダメモト気分で、CCD部を入れ替えてみることにして、幾つかのジャンク品で、外す練習をしておいた。

カバーを外して、液晶部を外すと、CCD部の裏側が見える。(図5)
この液晶部は、作業の邪魔になるので、ビス2本とコネクタ2箇所を外して、完全に取り外した。

CCD部の3箇所のビスは、下手に廻すと、頭の溝を舐めてしまう不安がある。
一番の難点は、CCD部の「ビス」を固定している接着材だ。
これらは、先にカッター・ナイフで、ビス周りの“接着材”は削れるだけ削っておいた。

“ビス廻し”のコツは、ドライバーを強く押し付けておいて、最初の一瞬で、少しだけグイッと抉(こじ)ることだと思う。
ここで失敗すると、次の手は、細ニッパーでビス頭を強く掴んで、捻る方法だ。
一番最後のビスは、何故か硬過ぎて廻せず。結局、この方法で外す破目に陥(おちい)った。(苦笑)

後は、カメラ前部のコネクタ(図6<クリック>)を外して、「フレキ・ケーブル」を抜き出せば、CCD部が取り出せる。

ピンボケの原因
必要なのは1個だけなのに、今回取り出したCCD(群)は、練習を兼ねて2種3個だ。
尚、IXY L3用とIXY L4用は、「コネクタ幅」が異なるので、容易に見分けられる。(図7)

次の課題は、CCD部をどうやって再装着するか?なのだが、やはり、ビス群を全部外して、レンズ部全体を緩めないと無理!
(レンズ部を固定したままでは、とても「フレキ・ケーブル」を通せない!)

そうやって、(活きている方の)CCD部を取り付けてから、液晶部を戻して、そのまま外皮を被せてビス留めをした。

...これが、“早とちり”だった。封入する前に試写をしておくべきだった!

撮影してみると、ノイズの無い画像は撮れた...
だが、良く見ると、ややピンボケ!?(あれ、まぁー!)
で、もう一度開けて、CCD部のビスを、限界まで増し締め(図8<クリック>)したら、やっと、ピンボケは感じられなくなった。メデタシ!めでたし!

現用機の不動化
当苑のジャンクは、時々妙な振る舞いをすることがある。
今回も現用機IXY L3がそれなんだが、予備機(IXY L4)が出来た処で、その寿命を終えてしまった。

始めは、ピントが合わなくなって、電源を入れ直していたら、遂に「魔のE18エラー」が出始めた。
そして最後には、レンズが出たままになり収納出来なくなってしまった。(図9)
中のSDカードを調べたら、ボケボケの写真が数枚残っていた。(図10<クリック>

今回修理したIXY L4は、あくまでも予備機だったのに、本命に格上げせざるを得なくなった。
こうなると、また“実らぬ片想い”を続けねばならないということらしい。


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