[2017年11月01日]
ThinkPad Edgeジャンクを、買って修繕した
先回の「ThinkPad R500」から、“ジャンクPC 台数制限の決心”が、遂(つい)に潰(つい)えてしまった。(苦笑)
“故障の原因は何だろう?”という好奇心/探究心に負けてしまったのが大きいのだが、またまた、(電源が入らないという)ThinkPad Edge(11?)不動ジャンクを買ってしまった。(専用ACアダプタ付き ¥2,160税込み・送料込み)
当初は、ヤフオク!で(修復の可能性の高そうな)“Fan Error”不良ジャンクと抱き合わせ2台の同時落札を目論んだが、そちらの方は高値に吊り上って届かず、残った(外観がマシな)こちらだけが、指値ギリギリで落札出来たというわけ。
“電源が入らない”ジャンクの“私的修繕技術”は、今もって向上しないままなのだが、もしも、今回試してみたい“私的技法”が上手く行けば、少しは上向くかな?と考えた。
だが、今回の「電源入らず」は、実は“CRT−MBフレキ斜め挿し”という単純な原因だったので、それを正しく挿し直したら、不良が治ってしまった♪(図2<クリック>)
これで“勝率”は少しだけ上がったももの、(修繕)技術向上の方にはあまり役に立たなかった。
結局、やってみたかった“「チップ・コンデンサ」のチェック&外し”は、やらずに済んでしまい、考えていた“私的技法”を試せなかったのは、“幸中の不幸(?)”というべきか。(笑)
本マシンの性能・機能は、結構高いようなので、その内、(世代交代が必要な)古い機種との入れ替えを考えたい。
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分解
「ACアダプタ」や「バッテリ」などには、特に不具合は無さそうだから、何はともあれ、不良原因を調べるには、本体の分解しかないので、シコシコと作業。
これまでに、幾十台となく分解・破壊して来た経験からすると、これは比較的分解し易い方だ。
(最近のノートPC設計者は、そうした点を考慮して筐体・基板設計をしているのではないかという感じがする)
分解は、先ず「キーボード」を外す(図3)ことから始めて、最後に「主基板」を単独で取り出す処までを考えていた。
機種によっては、「液晶表示部」を一旦分離してからでないと、「上板(パームレスト兼用)」を外せないタイプもあるのだが、この機種はその必要も無く、簡単に「上板」が外せて、「主基板」を露出させることが出来た。(図4<クリック>)
この状態で、電源を入れたり切ったりするために、下述のように、「電源スイッチ部」だけを剥がして、それ単独で「主基板」に挿せるようにしておいた。
そして、その「電源スイッチ・フレキ(フレキシブル・ケーブル)」を挿した後で、ふと、左側の「CRT−MBフラットケーブル」を見ると、何だか斜めに刺さっている感じだ。これは、良い感じではない。
まさか、それが「電源入らず」の原因だとは思わなかった。
外す必要があった?!
余談だが、この機種では、分解の際に、外す必要が無かったビス群がある。
「液晶表示部」を留める後部のビス2本が、それだ。(図6<クリック>)
これらは、「表示部」を筐体の底板に取り付けるものだから、最初から外さなくても、途中か最後に様子を見て外すかどうかを考えれば良かった。
...まぁ、こういうのは、機種毎で違うからなぁ。
今回、外したことが間接的に良い結果を生んだのは、「電源スイッチ部」だ。
分解して「主基板」上の不具合などを診る/調べる時、それが「上板」の方に付いていたりすると、大変“操作性・作業性”が悪いので、外せる場合には、それだけを外して「主基板」の方に直接取り付けたりする。(図5)
今回は、それを主基板に取り付ける際に、近くだった「CRT−MBフレキ」の“挿入角度の不整”に気が付いたわけだ。取り敢えず、これをきちんと角度正しく挿し直しておいた。
(因みに、この「電源スイッチ部」の基板の上に、LEDが載る半田ランドがあるが、これは、この機種では使っていないようだ)
...で、「電源スイッチ部」を固定して、さて「主基板」上の不具合探しを始めようと「電源ボタン」を押したら、「主基板」の右手前のLEDがチカッと赤く光るのが見えた。 ・・・ えっ?あれま!電源が入るようになってしまった♪
何のこたぁない!電源が入らなかったのは、“CRT−MBフラットケーブルの斜め挿し”が原因だったわけだ。
不動原因が解消出来たので、後は一気に組み立て直して、HDD 320GB-SATAを装着し、Win7を組み込んだ。
その後、「有線LAN」を繋いで“OS更新”をした後、ツール類を組み込んで、後述のような試験をした。
残存/遺留品達
このジャンクには、「メモリ PC3 1GB 1Rx8」が残されていた。
2GBにしてやろうと、「PC3 1GB 2Rx16」を1枚追加で挿したら、動作しなくなった!へ?...
なので、1Rx8は外して、2Rx16を2枚挿して、2GBにした。(図7)
また、「無線LANカード」も残されていた。(図8<クリック>)
当苑では、先回のような“買い物ミス話”もあったりして“無駄遣い”もするので、(適合)標準品がそのまま残されているのは有り難い!
こうしたパーツ類は、別途追加で買うとそこそこの費用が必要になるし、“経済性”を考えると、パーツが多く残されたジャンクの方が、結局は割安だ。
その意味で、同じものなら、“殆ど説明が無いジャンク”より、“説明がしっかり附されたジャンク”の方を、優先的に選ぶべきだと思った。
特性など
組み込んだWin7の上で、(標準的に使わせて貰っている)ベンチマーク「HDBENCH」を走らせて見たが、その結果は大変良い!
ALL値が、現用メイン機(VY24A/W-5)の“88K”を上回る“91K”だった。(図9)
この“ALL値”は、何となく“全般的な使い勝手の良さ”を現している感じで、比較する際の参考になる。
この機種よりも後の世代になれば、多分もう少し大きな“ALL値”になるかもしれないが、これは、この程度なんだろうな。
ただ、図体の大きさに関しては、メイン機に比べると、“大人と子供”という感じだ。(図10<クリック>)
バッテリは、まだしっかり充電・放電出来るようで、“バッテリ運用”で約1時間半は保つという表示が出ていた。
何かの“移動実験”などの際には、これが便利に使えるかも。